大阪都構想について(再掲)
今日、大阪都構想の住民投票が行われます。
煽りましたが、どう投票するかは投資と同様自己責任ですので、ご自身で考えてご投票下さい。
今日、大阪都構想の住民投票が行われます。
データヘルス事業を成長ドライバーとする企業の分析依頼を頂きましたが、なぜ国はこの聞き慣れない施策を推進するのでしょうか。その背景には健康保険制度の危機的状況があります。医療関係の方のような詳しい話はできませんが、私の知っていることを書き連ねます。
■健保財政は急速に悪化している
皆さんが入られている健康保険組合は、ここ数年でほぼ間違いなく料率改定(値上げ)されていると思います。
例えば一番大きい健保である協会けんぽの料率は以下のとおりです。
~21年度 8.20
22年度 9.34
23年度 9.50
24年度 10.0
石原慎太郎さんの都知事辞任会見のノーカットバージョンを視聴した。
石原さんは献身という言葉が最も似合わない政治家の一人だと思うが、橋下さんへの大きな献身を感じて胸を打たれた。
「私はワンポイントの先発ピッチャーでいく」
会見の中で石原さんは橋下さんについて聞かれ、「彼の辣腕だったら、(市政の問題は)1期やったら解決する。その後、彼が立候補したらいい。私はワンポイントの先発ピッチャーでいく」と答えている。この発言に石原さんの思いの全てが集約されているように思える。
経団連の御手洗元会長を「誰だっけか」といい、前原大臣を「貴様」呼ばわりする人が、肉親でもなく同じ党の同士でも子分でもない橋下さんに「自分の切り開く道をを継いで欲しい」と言っている。これは余程のことだ。
石原さんは、橋下さんが目指す「中央官僚システムの破壊」やその先にある「変化ができるタフな日本国・日本人をつくる」という志や行動力の共感し、強い信頼をしているように思える。
窮地に立つ橋下徹に一肌脱ぐ石原慎太郎
一方、いま橋下さんは窮地にいる。もちろん大阪市長をやっている分には窮地でも何でもないが、「国を変える」、つまり与党となれるかという点で言うと黄色信号が灯っている。
「色々と手を広げすぎること」「敵だと思うと(どうでもいい人にも)戦闘モードに入る」という2つの悪癖が災いし、橋下さんは多くの国民から「エネルギーはあるけど信頼しきれない」というレッテルを貼られつつある。また日本維新の会に入った鞍替え政治家たちが小物過ぎたのもマイナスに作用した。このままでは、日本維新の会はみんなの党程度の少数政党になるというのが既定路線になりつつあった。
私はこの状況を一変させるには、例えば安倍さんレベルの「大物政治家」が入党しない限り難しいだろうと思っていた。そんな中での石原さんの意外な出馬。石原さんは橋下さんの窮状を見て「今私が協力しなければ維新の会は潰れてしまう」と、最後の奉公を決心したように見える。
石原さんへは色々批判の声はあるが都知事に4期連続で当選した政治家であり、その信頼感・存在感は圧倒的だ。石原さんが「橋下は信頼出来る」と言い切り、本気で信頼をする発言をすれば、橋下さんへの世の中の評価は「エネルギーがあって信頼も出来る」に変わる。
有名ブロガーの大西宏さんは、エントリの中で「維新の会が石原新党と手を組めば、もう維新の会は終わりだということぐらい橋下市長はわかっていると信じたいところです」と、この連携を否定的に捉えている。
石原さんは今の険悪な日中関係を作り上げた元凶だから橋下さんが組むはず(べき)がないと考えているようだが、私は全くそう思わない。
80才になり政界を引退しようと考えていた大物政治家から「オレは最後の力を振り絞る。お前が国を変えてくれ。」と本気で支援されて心を打たれないはずがない。政策は多少違うところもあるかもしれないが、そんなことを超えた「国を変えたい」という思いのところで信頼しあえると思うのだ。
私はいたずらに中国・韓国を刺激する外交方針(保守思想)は支持できないし、原発ゼロの方向も支持できない。でもこの二人が思い描く「国を変えよう」という思いには強く共感している。私は次の衆議院選挙で自民党が勝つことも民主党が勝つことも望まない。維新の会が与党にならない限り本当にこの国はジリ貧だ。
「まさしく80歳 なのよ。なんでオレがこんなことやんなきゃいけないの。若いやつしっかりしろよ!」
石原慎太郎さんらしいセリフにぐっとくる。この流れに期待したい。
あ、株の話は今回はパスです。
BSフジのプライムニュース「"橋本維新"圧勝余波 どうなる?大阪都構想」がすごく面白かったです。大阪維新の会が目指している都構想について、「説明してもなかなか伝わらない」と言っていた意味も含めてよく分かりました。
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html
※ビデオはあと数日で見れなくなるかもしれません。
大阪都構想とは、4つの目的を同時に果たすためにまとめたシングルキーワードであり、都にすることが目的ではなく、あくまで4つの目的をそれぞれ達成したいのだと改めて分かりました。
本来これらの4つをそれぞれに主張しても良いわけですが、それでは何も伝わらないのでひとつのキーワードにまとめたのが大阪都構想です。大阪都構想により特区を目指し、二重行政をなくし、二重権力を一元化し、公務員改革を行い、市民サービスをより本質的なものに変える。そんなことを目指しているわけです。
この番組を通じて私の印象に残ったのは2点です。
まず1点目が、この構想を創り上げた人の頭の良さです。これらの4つの課題の「へそ」が都構想だと思えることが本当にすごい。一つにまとめたからこそ、大きな突破力につながったのだと思います。
そしてもう1つは、「都構想自体が目的ではない」のだと改めて分かったことです。
世の中の批判記事の中で「都構想によって財政再建を目指しているはずなのに、区を作ると余計お金がかかってしまうはずだ。矛盾である。」と言ったものも有りました。私はこれを書いた人は「都構想」を目的なのだと勘違いしてるのだと思います。
そもそも財政再建で無駄をなくす一方で、市民サービス向上として有効なところにお金を使うことを目指しているのですから、単なる財政の増減で判断できるわけがありません。
ま、何にしても、大阪都構想に関しては訳も分からず批判する前に、この番組や当選後の記者会見を聞いてから話したほうがいいと思います。
W選挙・当選後記者会見 第1部
W選挙・当選後記者会見 第2部
私は大阪維新の会は「本気で変えたい人達」の集まりだと思いました。
ハシズムなどといったレベルの低い誹謗中傷で悦に浸っている人達は、まずはこの人達を超える「志」を持ってから批判をして欲しいものですね。
※投資ブログから外れてしまいましたが。
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