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2015-03-10

営業利益率と競争

私の企業分析は、他の方と比べて「営業利益率」にフォーカスを当てることが多いように思います。私は営業利益率と競争環境は概ね連動していると考えており、次のようなイメージを持っています。

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あくまでイメージであり、調査等によるデータではありませんのでご注意ください。

■独占〜過当競争
1社独占のところが、異様に高い営業利益率になっていますが、これは過去のマイクロソフトのエントリで書いたように決して大げさな数値ではありません。
ビジネスモデルの中でもプラットフォーム型は1社独占を生む仕組みですのでヤフオク、クックパッド、インフォマートなどは極めて高い利益率を誇っています。(8割までえげつなく値段をせり上げているところはあまりありませんが・・・)

そして、グラフの2社のところは、競合が1社でも生まれると利益率がグッと下がることを表しています。仮に独占企業が3,000円のコストで10,000円で売る商売をしていたとしたら、競合が参入すると4,000円ぐらいまで値段が下がります。独占と競争では利益面で天地の差が生まれます。
競争は競合が多いほど環境が厳しくなり(当たり前!)、2社だと20%程度、3〜4社だと10%程度(この辺りまではいわゆる寡占状態)、更に増えると5%程度(この辺の企業環境は多い)、そして、誰でもできるビジネスや、液晶テレビなど過剰な設備投資により供給が極端に大きくなる環境だと、利益はマイナスになってしまいます。

■「グラフ」±「企業固有の状況」
このグラフに全て当てはめるのは乱暴ですが、基本的には「このグラフ」±「企業固有の状況」で考えることができると思っています。例えば今議論中のローランドdgは
「ベース7%(シェア1位なので少し高めに)」+「アフタービジネス型(5%程度)」±「景気と為替による変動」
と考えることもできます。また、消耗品売上のところだけに着目して、ほぼ独占なので粗利が8割ぐらいはあるはずという分析も可能です。

この営業利益率と競争のグラフは私の分析の重要な武器になっています。

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コメント

すぽさん

こんにちは。
今回のエントリーを見て全国保証はマーケットシェアのまだ10%以下ですが
高い営業利益率はナンバー1企業ということで高いと考えるのが妥当でしょうか?
過当競争になっていない?
高額になる住宅ローンの保証なので、業界の中で安心できる企業として付加価値的に高い?
 (「お金の入り口に目を向ける」で書かれているのと同じ感じ?)


分析とは関係ありませんが、すぽさんの意見をお聞かせいただければありがたいです。

イッシーさん、質問ありがとうございます。
保険と銀行は営業利益率で測りづらい業種で、このグラフは使えません。

全国保証は、手数料などを売上(営業収益)と考え計上していますが、一方で、利益は支払いの予定額との差や資金運用益など、売上外の要素で大きく変化します。
また、保険はベネフィットが分かりづらい商品で、価格下落圧力が低いという側面もあります。

①毎月1,000円で、500万円まで保障
②毎月2,000円で、1,000万円まで保障

①と②は同じレベルの商品に見えるかもしれませんが、例えば実際の支払額平均が100万円で、500万円以上の支払はほぼゼロだったら、①と②の保障はほぼ同じことであるはずでこの価格差はあり得ません。
一方で「ほとんど場合1,000万円を超えて上限額が支払われる」というなら妥当な価格です。
保障事由が発生する確率や実際の保障額など、キー情報が企業側にある珍しい業種なのです。

ご意見ありがとうございます。

保険と銀行はこのグラフは使えないんですね。
やけに数値が良すぎると思ったので・・・納得できました。
ありがとうございます。

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