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2015-01-10

銘柄分析:3067東京一番フーズ(3.0)

winbigさん
3067東京一番フーズの銘柄分析です。ビジネスモデルは悪くなく財務面は心配ありませんが、成長は不透明です。3.0です。

■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。

Plh_3067_10

Bs_3067_5

決算短信、2013年度決算説明会資料など
・株価 予想PER17.8

■ポイント
Step1:業績確認
→ここ10年での成長はあまりなし。2010あたりで赤字に転落しており不況に弱そう。一方BSは驚くほど健全で無借金経営。

Step2:事業内容の確認。BS良好な背景は?成長ドライバーはありそうか。
→業態の確認。とらふぐ亭などのふぐ専門店チェーン。最近はふぐの養殖事業も行い、仕入れから販売までをつなぐいわゆる第6次産業を推進。
→競争環境の確認。ふぐチェーンというと「とらふぐ亭」と「玄品ふぐ」ぐらい。仕入れの独特さ、調理資格が必要な食材などの理由から外食産業としては参入障壁が高いことが推測できる。この辺りがBS良好となった理由か。そう思いながら、玄品ふぐを展開する「関門海」の業績を確認。明日にでも潰れそうな業績に驚く。

Bs_3372_10

関門亭はそもそも自己資本比率が低い。積極的な店舗拡大中にリーマン・ショックで、一気に破産の危機へ。

つまり・・・
ふぐ料理は、調理免許が必要、かつ、仕入れが独特で参入障壁が高めの業態。(売上が順調なら)比較的高収益となるが、景気の波を大きく受ける。
成長に関しては、不況時の状況を考えると基本的には成熟市場と見るべきで市場拡大は想定しづらい。ただ、HPからは「2012年、東京都ふぐの取扱い規制条例の緩和により、ふぐ免許を所持していなくても、届け出をすることで身欠きふぐ(除毒済みふぐ)の取り扱いが可能になった」という表記もあり、ふぐ販売による成長はある程度期待できる。

というわけで、不況時リスクをイメージしながらの投資になりそうです。しばらくは不安は感じませんが、株価は上がってきましたので一部売却でも良いのではないでしょうか。

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コメント

東京一番は主力にしているので、とても参考になります。
この銘柄は今後、訪日インバウンド銘柄(夏場の閑散期には外国人観光客の増加を見込み、立地も東京周辺が多い)としての成長も期待しているのですが、如何でしょう。

投資家Lv4さん
コメントありがとうございます。ちょっと議論ぽくなってきましたね。

訪日外国人が、ふぐを食べて帰るシナリオということですよね。
外国人ってフグを食べるのでしょうか?考えていなかったので、googleでちょっと調べてみました。
http://goo.gl/lhNRFz 「ふぐ 中国人」
http://goo.gl/ox6OMQ 「ふぐ 外国人」
毒のある魚という認識が強く、海外からは怖がられているようですね。6000〜7000円かけて毒のある魚を食べる人は少ないと思いましたがいかがでしょうか。
※反論ソースなどをいただけると議論が盛り上がりそうですね。


大阪が空前の観光ブーム!外国人客も喜ぶ新たな魅力ハッケン | 大阪府 | [たびねす] by Travel.jp http://guide.travel.co.jp/article/5775/

wbslog.seesaa.net/article/410555997.html

確かにフグ料理は外国人にとってポピュラーなものではないようですが、自国では食べられないという珍しさもあり大阪の黒門市場などでは外国人観光客からの注文が多くなっているようです。


仕事つながりで海外の人とよく話をするんですが、「好きな日本料理」という話題で河豚の話題をすると、クレイジーと言いたげなぐらいの過剰な反応をされます。「死ぬ人がいないのか?」といわれて、「たまに免許がない人の河豚で死ぬニュースが流れる。免許がある人の調理した河豚で死ぬことはない。安全だ。」といっても、やはりありえないという反応されました。
日本に何度も行って、寿司・刺身・天麩羅が好物な人ですらこんな感じだったので敷居は高めです。

ただ、外国人向け河豚はほとんど未開拓な市場なので、9人が強く嫌っても1人が強く興味を持てば十分なので、評価は難しいですね。

投資家Lv4さん、タカさん、ありがとうございます。
この辺で、東京一番がどう見てるか調べたくなりますね。変化があるならIRに記載しているかもしれません。以下、最新の決算短信からの転記です。
ーーーーーー
外食産業においては、消費税の引き上げによる個人消費の動向変化、人件費の上昇など、経営環境は依然厳しい状況が続いております。一方、東京オリンピック開催が決定したことに併せて、「和食」がユネスコ文化遺産に登録される等、日本食に対する注目が高まってきており、外国人旅行客の需要に対する期待感は高まってきております。こうした状況のなか、当社グループは、総合水産ベンチャーとして6次産業化の拡大を推し進めるにあたり、第3次産業としての飲食事業において、5月に「魚王KUNI下北沢」をオープンし、鮮魚業態を拡大してまいりました。加えて「おいしい寿司と活魚料理魚の飯」・「魚王KUNI」において当社子会社である株式会社長崎ファームで育てた「平戸本まぐろ極海一番(きわみいちばん)」及び「長崎ハーブひらまさ」を定番商品として販売し、ブランド化を進めた結果、順調に業績を伸ばしております。
ーーーーーー
期待しているとは言いましたが、業績への影響には触れていません。
今年は記録的な訪日外国人数ですが、業績への影響はあまり無かったと読んでよいかと思います。ですので、今のところ過大には期待できないものと判断しました。いかがでしょうか。
(もちろん今後ブームになる可能性を否定するものではありません。)

FPG 買い増しされたのですね。リスクは少なくなったと思ったからでしょうか?長期で保有するならハイリスク銘柄ではないでしょうか?

上のやり取りは公表されている訪日外国人数とIRの実績値を参考にして、インバウンド(訪日外国人)関連銘柄と評価できるか否かわかり、大変応用が聞く示唆に思えて、勉強になりました。
といっても、大半が既に物色されて高騰していますが(==)

http://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/visitor_trends/pdf/2013_14_tourists.pdf

>さらいさん

おっしゃるとおり中期保有には税制改正のリスクを持っていますが、懸念されすぎと判断しました。
FPGの事業状況は、「組成すれば組成するだけ売れる」という我が世の春の状況で、今後半年間はプラスニュースこそあれども、マイナスニュースはほとんど無いと思います。
また税制改正についても中小企業を対象にするのかという問題や、「既に売った商品からの管理料収入」などもあり、マイナスインパクトも一定範囲ではないかと判断しました。
(もちろんPFの全てを賭けられる銘柄ではありません)

>タカさん
そう言っていただけると、議論っぽく進めた甲斐があります。訪日外国人数のデータもありがとうございます。インバウンド銘柄検討の基礎データになりますね。

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