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2013-12-05

割安株ではなく、成長株

AKIさんの紹介文を読ませていただき、自分のユニークさが「成長株投資」にあると認識しました。私がどんなことを考えて「割安株ではなく、成長株」を選んでいるかを改めてまとめます。

株にはランクがある
私がバリュー投資から成長株投資にシフトしていった大きな理由の一つが、「株式市場は企業の成長力によって、ランクが分かれている」と気づいたことです。これは私の感覚的なものですが、株のランクは概ね4つに別れていて SとCでは8倍ほど差があります。

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これらの差は株式が3~5年の業績を織り込んでいるという理論からある程度説明がつきます。例えば20%成長の株Sは、5年で2.5倍ぐらいに成長しますが、5%成長Aだと1.3倍程度にしか成長しません。これで概ね2倍の差になります。
この3~5年織り込んでいるというロジックを直接信頼しているわけではありませんが、とにかく「ランクがある(バラつきがある)」ことは間違いなく、これに気づいたことで戦略が変化しました。

Bの株だけ持つと地味な成長しかしない
株の評価がこれだけダイナミックに広がっていると理解すると、実は配当・ROEといった企業の成長を享受しているだけでは不十分だと気づきます。バリュー投資視点が強いとどうしてもBランクの株(PER10、配当5%ぐらい)を買いがちだと思います。
もちろんBランクかつ良い企業であれば、極めて安全に年5%の利益(株価横ばい)を得ることができるでしょう。しかし実は、一番パフォーマンスが上がるのは「ランクのズレが修正された時」で、これが起こると株価は2倍になるのです。で、あればバリューの視点を持ちつつ、この「ズレの修正」を目指そうと考えるようになったのです。

B⇒AよりもA⇒S
「ズレの修正」戦略を取る場合、主な戦略はB⇒A(Aの実力のBの株を持つ)か、A⇒S(Sの実力のAの株を持つ)の2つがあると思います。バリュー投資家の感覚ではB⇒A戦略の方が安全で良いように見えますが、私はA⇒S戦略の方が優秀だと思っています。
「ズレの修正」が起こるトリガーは一言でいえば「サプライズ」です。「あれ、この株すごくない?」そんな評価を受けると、株価は急上昇します。
実力がSの株は、普段の業績でさえ20%増益ですから、単なる業績発表ですらサプライズにみられがちです。またちょっとしたグッドニュースも、それのお陰で20%成長になったように見られたりします。つまりは全てのニュースがサプライズになりやすいのです。
ところが、実力A程度だと、業績を達成しても「まぁ頑張ったね」ぐらいに評価されてしまい、株価が動かないことが多く、2,3年増収増益を重ねてやっと市場にAランクだと認められるなんてことが普通です。
また、もう一点単純なメリットとして、企業成長力の視点もあります。Sの株は仮に「ズレの修正」がなかったとしても、20%成長します。Aの株なら5%しか成長しません。この差もバカにできません。
つまり、しっかりとした企業分析のもと「Sランク」であることがハッキリすれば、ズレの修正が無くても20%は成長、ちょっとしたサプライズで2倍になるのです。

Sになってもしばらく保有する
戦略がうまく行ってA⇒Sになった場合、すぐ売却するべきかは悩ましいところです。頭で考えるとSになった株を売却してまた同じ戦略をひこうと思ってしまいます。しかし実際にはA⇒Sといった株価に勢いがつくと、Sを越えてバブルレベルまで短期間で伸び、どの株よりも高いパフォーマンスを生み出すことが多いのです。
邱永漢さんの名言に「2倍になったら半分売ってあとはタダ株として保有しろ」というのがありますが、この現象を理解されているのだと思います。私もA⇒Sになったあとは、基本的にしばらく保有し続けることにしています。

成長に対する神経質さが求められる
成長株投資の際、一番怖いのは企業の成長の見立てを誤ることです。見立てに失敗すると株価が半分になります。ですので成長株投資の際には、バリュー投資よりも成長に対する神経質さが強く求められます。

バフェットさんは「グレアム8割、フィッシャー2割」と仰っていますが、私の投資スタンスも同じつもりです。成長、ビジネスモデル、割安。この考え方をベースにし、少しだけ成長に力点を置く。Sランクの株をAランクの価格で買う。そんな投資スタンスです。

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コメント

・すぽさん様のお考えは、PEGレシオという形で表されると考えてよろしいでしょうか?
・PER40倍で利益成長率が20%とすると、PEGレシオでは40÷20=2となり、割高な水準になってしまうのではないでしょうか。PEGレシオで割安な水準とされる1以下になるためには、40%以上の成長率が必要なことになりますが、そのような高成長を続けるためには、Sランクの実力が必要だという認識でよろしいですか?

私は、成長に対しあまりにも高い対価、すなわち高PERを払うことにはあまり肯定的にはなれませんが、高成長株には興味がありますw。今後、成長株の件でご教示願うこともあるかもしれませんので、宜しくお願いします。

さて、唐突ですが、相互リンクをお願いしたいと思い、コメントを差し上げました。
ご挨拶が遅れて申し訳ございません。「のんびり長期投資」のTAKAと申します。
当方のリンクは済んでおりますので、ご検討の程宜しくお願い致します。

TAKAさん、コメントありがとうございます。

PEGレシオですか。うーん、私の考え方とは似て非なるものという印象です。そもそもPERを成長率で割るセンスがちょっと・・・。

このエントリの趣旨は
・株価の割安割高は大きくバラついている
・バラつきの理由は、バブル/逆バブルというよりも成長力に対する評価。そして、この軸は意外と堅牢(ずっと変わらない)
・評価のズレを狙え。B→Aよりも、A→S。

PEGレシオを使うと、B→AとA→Sの違いが見えなくなってしまい、成長株の考え方を壊してしまいますよね。

相互リンク、よろしくお願いします。更新ペースが早いですねー。すごい!

成長株投資の神髄ですね。

私はAの株をBの価格で買おうとしているようです。
PER20倍を超える株の購入には抵抗があります。
でも、思い返してみると、テンバガーを達成したMONOTAROはPER20倍くらいで買ったように記憶しています。

私も真の成長株に投資できるよう考え方を変えていきます!

AKIさん、コメントありがとうございます。

成長株を選ぶべきと言い切るつもりはありません。「成長株とは何か?」という視点で株式市場を冷静に観察することが重要なのだと思います。MOMOTAROというヒット例があるのであれば、何がポイントだったのだろうかと考えてみると面白いのではないでしょうか。

私もまだ成長株とは何かと腑に落ちるほどわかっているわけではありません。日々精進です。

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