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2013-09-21

成長、ビジネスモデル、割安の優先順位

これまでこのブログの中で「成長、ビジネスモデル、割安」の3点が重要だと何度も書いてきました。基本的にはこの3つ全てを満たす株だけを買うべきですが、この3つには多少濃淡というか、優先順位があると思っています。

成長 > ビジネスモデル > 割安

です。

優先順位を考えるために、以下の3つの例を考えてみます。
(記号は、成長・ビジネスモデル・割安の順です)

  1. △-○-○
    ⇒成長は0~3%、安定したビジネスモデル、PER10というイメージです。
    日本の優良企業に多いパターンかもしれません。こういう株は下限が安定しているため、安心して購入できるのですが、いつまで経っても市場から評価されないことが多いです。
    小幅でも増収増益なら良いのですが、間違って減益になったりすると、株価が下限に張り付き、そこからいつまで経っても抜け出せないこともあります。
  2. ○-△-○
    ⇒成長は10%程度、はっきりとしたビジネスモデルは無し、PER10~15ぐらいのイメージです。
    ビジネスモデルが無いということは、競争激化に耐えれないということであり、利益が激減する可能性を持っています。長期投資家にとっては大きなリスクが有るということです。
    競争がそこそこのうちは問題ありません。決算が発表され、投資家から評価されれば、PER20以上に跳ね上がる可能性もあります。
  3. ○-○-△
    ⇒成長は10~15%程度、ビジネスモデルも優秀、PER20~25ぐらいのイメージでしょうか。
    こういう株は、市場では「花形」と認識されていることでしょう。短期的には2~3割下がることはありますが、良い決算が出るとすぐPER20~25に戻ります。
    また、企業が成長しているため、3~4年も経つと5割ぐらい大きな会社になり、株価が同じなら、PERが13~17ぐらいまで下がります。つまり、企業の成長が割高分を吸収してくれるということです。

こう考えると良さそうなのは3⇒2⇒1ではないでしょうか。つまり「成長>ビジネスモデル>割安」ということです。

私も含めた多くのバリュー投資家は、ビジネスモデルや割安を重視し、成長の視点を軽視しがちです。しかしパフォーマンスをあげるためには、これらの2つよりも、「成長」を1番に持っていく必要があります。

バフェットさんは
「普通の企業を格安で買うよりも、優れた企業を相応の価格で購入すべき」
といっていますが、同じ話だと思っています。

蛇足ですが、△ではなく×だったらどうなるかも記載しておきます。
(記号は、成長・ビジネスモデル・割安の順)

  • ×-○-○⇒株価はジリ貧のまま
  • ○-×-○⇒利益が出ないため、不安定なB/Sに。場合によっては倒産もありうる。
  • ○-○-×⇒バブル。普通の価格に下がった株はバブルには戻らない。

という訳で、3つのうち1つでも欠けていたらアウトです。

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コメント

軽視しているというよりは、成長性やビジネスモデルより割安性の方が分かりやすいので、割安性が1番になってしまうのではないでしょうか?

ところですぽさんはセブン銀行ってどう思われますか?
私はなかなか強固なビジネスモデルを持っていると思うのですが。
セブンイレブンの出店に合わせて、世界中がターゲットになるのも魅力的だと思います。

AKIさん、ありがとうございます。

8410セブン銀行、分析してみました。
ビジネスモデルがユニークですね。地理的独占型に近いですが、ATMの手数料はどこでも大体同じという環境下で、「一番お金を下ろしたくなるATM」をつくったということだと思います。
ただ、他銀行はセブン銀行の躍進を快く思ってないようです。
http://www.j-cast.com/2013/08/05180731.html

現在の業績は文句ありませんが、このニュースのように、大手銀行が自社ATMの手数料と差をつけ始めると、ビジネスモデルが弱まりそうです。また、海外進出と言ってはいますが、海外で同じビジネスモデルが適応できるかは未知数で、成長面でも疑問が残ります。株価も上がってしまったのが残念です。
評価は3.5。投資対象にはギリギリならないかなぁという印象です。

返事が遅くなりすいませんでした。

自前のATMを持つ他銀行からすると手数料を払わないといけないので、カチンとくるところがあるのでしょうね。
ネット銀行は自前ATMは基本的に持ちませんから、関係ないんでしょうが。

海外はよく分からないんですよね。
アメリカのセブンイレブンに導入されたら凄いことになりそうなんですけどね~。

仰る通り、何より株価が騰がってしまったことが残念です。
もっと早く気付けば良かったと。

AKIさん、こんにちは

日本でセブン銀行のATMが入るときにまず心配されたのがセキュリティでしたよね。
お金を下ろす時に無防備になることを不安視する声も多くありました。
日本より危険である他国でどうなるのかは未知数です。また、ATMの手数料の考え方は各国で異なるようです。
http://tokusuru.info/topics/money/atmi.html

成長に関する市場環境は、大きく分けて2つあります。
●今の市場の中で十分成長できる
●新しい市場拡大が必要
当たり前ですが前者のほうがより安全に成長できます。
セブン銀行は日本市場で出店し尽くしたため、後者の戦略が必要になっており、確実な成長を期待する投資家にとっては、やや心もとない状況だと思います。

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