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2013-08-12

書評:投資で一番大切な20の教え

AKIさんのHPで紹介されていたのが気になり読みました。久しぶりに気持ちを揺さぶられる投資本でした。

この本のテーマは「インデックスに勝つための投資哲学」です。

投資哲学というと真っ先に思いつくのがウォーレンバフェットです。バリューとグロースの視点を踏まえ、価格決定権をもつ強い企業に着目するという、つまり「良い企業を割安で買え」という投資哲学です。もちろん私もこの哲学に共感し投資を行なっています。この本ではそれに加え、「サイクル」という視点での深い考察がありました。

この本では、サイクルについてこう書かれています。

  • 信用サイクルに注目すべき
  • 様々なサイクルの中で、信用サイクルは、不可避で、揺れが極端に激しく、順応性のある投資家にとってチャンスをもたらす特筆すべきサイクル
  • 信用サイクルは人の心理・感情によって生み出されつづけている
  • 信用サイクルはどこが頂点で底なのかは見つけられないが、今サイクルのどのあたりにいるのか知ることは難しくない
  • サイクルに合わせた投資を行うことで、インデックスを上回る成績を生み出せる

詳しくは本を読んでいただきたいのですが、現在のインデックス投資は「株価にはすべての情報が織り込まれれており、どの商品にもお買い得はない」という無謬性を前提としています。筆者はこれをある程度認めていますが、その一方で「人間の感情が様々な不合理を生み出し、その一番大きな波が信用サイクル」と、現在の投資理論が見落としている視点を見事に指摘しています。

私は「波は読めない。その中でバフェット的(成長、ビジネスモデル、割安)投資をしよう」と考えて投資を実践してきましたが、この本を読んで「波は必ずあり、今も波のどこかにいる」という視点を加えて投資に臨むことができるようになりました。

少し難しい本かもしれませんが、お勧めです。

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コメント

ご紹介、ありがとうございます。

すぽさんはサイクルに注目されましたか。
私はリスクに目がいったのですが、サイクルも言われてみるとその通りなんだけど、気づかなかったな、と思わせてくれたものでした。

割安に買う最大の秘訣はサイクルを利用することだと思うので、私も活用していきたいと考えています。
バフェットもサイクルを上手く利用しているように思いますし。

ただ、サイクルを意識しすぎると投資機会を逸してしまう可能性もあるので、そこの判断が難しいですね。

ちなみに、この本に触発されたこともあって、インデックス投資に勝つインデックス投資を鋭意考案中です(笑)
http://akipop2013.blog.fc2.com/

AKIさん、コメントありがとうございます。
インデックスバリュー投資ですか、ネーミングがいいですね。楽しそうな実験、ぜひ頑張ってください。

リスクについては、仕事で債券の購入に関わることがあるのですが、債券市場での「元本保証で高利回り」を求めたがる愚かな購入者と、「低リスクに見せかけた手数料の高い商品」を売ろうとする金融機関の馬鹿なやり取りに辟易としているので、本の内容は驚きというよりは、我が意を得たりという感じでした。

購入者と販売者のおかしなやり取りは債券でもあるんですね。
「元本保証で高利回り」はあり得ないです。

少し前に話題になった安愚楽牧場といい、最近見かけたワインファンドといい、怪しさ満点の投資商品もいつまで経ってもなくなりませんね。

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