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2011年9月

2011-09-23

株は、いくら下落しても「お買い得」としかいいようがない。

世界中の株価が下がっています。自分の中国株ポートフォリオも1年前の半額ぐらいになりました。
金融不安になると一番のリスク資産である株価は下がるのはごく当たり前のことですが、
私は前にも書いたとおり、このタイミングでの自分の投資方針は売りでははなく買いです。

そもそもPERが株価の重要指標になっているのには意味があります。
1000円で買った株で、年間100円の利益があればPER10、さらに配当性向が50%なら配当利回りは5%になります。この株が金融不安で500円になったとします。すると自動的にPERは5、配当利回りに10%になります。

一方、金融不安時には債権の利回りからほとんど変わりません(多少下がりますが)。いまなら10年国債で1%ぐらいです。利回り10%なら10年で元本がゼロになっても元が取れてしまう訳ですが、この時本当に国債を買うことが当たり前となるのでしょうか。

結局「株」「お金(債券)」「土地」は利回りという同じ軸で比較され続けるものであり、
リスクがどうのこうのと不安になって逃げ出しても、一定の関係に戻らざるを得ません。

企業の収益力に影響がない限り、株価下落=利回り上昇です。
本当に株価が戻らないのは、企業が利益を出せなくなった時であり、これに変化がない限り株がいくら下落しても「お買い得」としか言いようがありません。

日本株なら、1stホールディングスあたり、
中国株なら、ハンタイフーホン、アリババ(1688)あたりを買いたいですね。

2011-09-06

カモられる投資家がしている、大きな勘違い

安愚楽牧場を含めてカモられる投資家たち(お年寄りに多い)は一つ大きな勘違いをしているのではないかと私は常々思っています。
それは、テレビや自動車と同じように投資信託を捉え「中身はよくわからないけど、値段と効能だけで比較すれば最良の商品が手に入る」という勘違いです。

テレビや自動車は、確かに中身がどうなっているか知らなくても値段と効能だけ比較するだけで良い商品が手に入ります。なぜなら、原価改善や効能アップは企業が行うことであり、企業同士の競争の中で勝手に改善されていくからです。そして商品Aは100万円で100の効能だったのに、商品Bは50万円で200の効果になるということもしばしば起こります。お客はただよい商品が生まれるのを待って商品Bを選ぶだけで良いわけです。

しかし投資は原価改善や効能アップの余地がほとんどない世界です。金融工学によりレバレッジは自由自在になりましたが、「低いリスクには低リターン、高いリスクにはハイリターン」という関係には全く変化ありませんし、リスクに見合うリターンの大きさもほとんど変化はありません。なので、いくら金融機関同士で激しい競争が起こってもせいぜい「手数料」の改善が図れる程度のことしかおきません。
しかし「お客様は神様なのだから」と言わんばかりの勘違い投資家は、「もっとリスクが低くて高いリターンのものがあるだろう」と(表面的な)効能である分配金の商品を必死で探します。そして、結局見つけるのは「低リスクと見せかけられた、高分配と見せかけられた商品」です。一番多いのは以下のパターンです。

  • 債券なのでノーリスク→実は破綻リスクが高い
  • 高分配→実はタコ足分配
  • そして、高手数料

昔はグロソブ、最近はエマージングボンド、ワールドリートあたりがこれにあたります。

勘違い投資家と金融機関の利害が一致してこういう商品がヒットするわけですが、当然、破綻リスク、タコ足による基準価格の下落、高手数料分は「お客様」負担となっており、金融機関はノーリスク高手数料を得ることができます。
私はこんな商品がヒットしてしまうことに驚愕するのですが、多くの人達が、だましにもなっていないこの程度のだましに気づかないのですから、安愚楽牧場の問題や金融詐欺事件はいつまでたっても無くならないのも変な意味で納得できます。

投資とは、商品を買うことではなく、自分のお金をどこで働かせるかを選ぶことです。
元本が戻ることを期待して投資しているなら、自分の大切なお金がどこで働き、どれぐらい稼いでいるのかを考えることは、一番重要で基本的なことです。

お客様気分で投資をするのは止めておいたほうが身のためです。

#まぁ、年寄りの金持ちが騙され現役世代の給与になるなら、世代間格差是正に貢献できるなんていうシニカルな考え方もありますけど・・・

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