07.ビジネスモデル③:地理的独占型
ビジネスモデルの3つ目は地理的独占型です。
お客さんにとっては、遠くにあるより近くがいいという単純な理由による独占です。
一番分かりやすく有名な例がコンビニです。
今でこそコンビニでも値下げは当たり前になりつつありますが、つい数年前まで(コンビニ登場以来30年ぐらい)コンビニといえば定価販売が当たり前でした。なぜそんなことができるのでしょうか。
コンビニの利点、もちろん細かく見ればいろいろありますが、一番大きいのは「欲しい物を一番近くで手に入れられる」ことに尽きます。遠くのスーパーより、近くのコンビニ。そんな単純なメリットがコンビニに価格決定権を与えています。このビジネスモデルにより感覚的には営業利益率が5~10%程度底上げする力があると思っています。(局地的にはもっと高い利益にもなりますが)
また、最近ではコンビニ同士の競争が激しくなりすぎて地理的独占は崩れつつあることも興味深いことです。地理的独占は他のビジネスモデルに比べると弱めのモデルだと言えます。
世の中に目を凝らすと、このモデルも色々見つけることができます。
- 自動販売機(トップはコカ・コーラ、ダイドードリンコはこれ専門で利益率が高い)
- 鉄道会社(線路は通常競争しません。一方飛行機は必ず競争します)
- 山登りのジュース
- カラオケの飲み物(これはアフタービジネス型と言えるかもしれません)
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